壁を使う骨盤の歪みチェック

壁を活用して骨盤の前後バランスを確認｜背中の丸まり・腰の反り・首の前傾の要因が分かる！

骨盤の傾斜は、前後左右のバランスによって体全体の姿勢や健康に大きな影響を及ぼします。
特に前後の傾斜は、背中の丸まりや腰の反り、首の前傾姿勢など、多くの現代人が悩む不調の要因になることもあります。

ここでは、誰でも自宅で実践できる「壁を活用した骨盤の前後傾斜チェック方法」をお伝えします。

【ステップ1】壁を背にして自然体で立つ

以下の手順で姿勢を確認しましょう：

①壁に背を向けて、両足を軽く揃えて立ちます。
②かかとを壁につけ、自然な立ち姿勢を保ちます（無理に正しい姿勢を作らないことが重要）。

【ステップ2】体の5箇所が壁に接触しているかを確認

確認するのは、以下の5つの箇所です：

・後頭部
・肩甲骨（左右）
・臀部（骨盤）
・ふくらはぎ
・かかと

この5箇所すべてが自然に壁に接触していれば、骨盤の前後バランスは良好です。
しかし、どこかが浮いていたり、不自然に力が入っている感覚がある場合、骨盤の前傾または後傾の可能性があります。

骨盤の前後傾斜と姿勢の関係性

◆骨盤が後傾しているケース（背中の丸まりタイプ）

特徴：
・後頭部や肩甲骨が壁に届かない
・臀部が前方に出ているような立ち方になる
・お腹が前方に出る
・首や頭が前に出た「首の前傾」状態

症状・影響：
・背中が丸くなりやすく、猫背の姿勢になる
・首や肩に負荷がかかり、肩のこりや頭痛が発生しやすくなる
・骨盤が後方に倒れているため、腹部の筋肉が緩み、お腹が出て見える
・内臓も圧迫され、便秘や消化不良などのトラブルにも発展する

よくある要因：
・長時間のデスクワークやスマートフォン操作
・ソファに浅く腰掛けるなどの”崩れた座り方”
・運動不足による腹部・背部の筋力低下

◆骨盤が前傾しているケース（腰の反りタイプ）

特徴：
・臀部が壁に届かない、または腰の隙間が大きすぎる
・背中が反っていて、腰に強い湾曲がある
・胸を張っているように見えるが、実際は不自然な体勢

症状・影響：
・腰の反りによる腰痛・疲労感が発生しやすい
・骨盤が前方に傾くことで太ももの前面に力が入りやすく、脚が太く見える
・首も前方に出やすく、首の前傾姿勢と併発することも
・重心が前方に偏るため、ヒールを履くと足が疲労しやすい

よくある要因：
・ヒール靴の日常的使用
・姿勢を良く見せようとして胸を張りすぎている
・腰周辺のインナーマッスルの弱さ

正常な骨盤の前後バランスとは？

正しい姿勢では、骨盤はやや前方に傾いた状態が自然です。これにより、脊椎のS字湾曲が適切に保たれ、首・背中・腰・脚までの負荷が最小限になります。

「良い姿勢」と呼ばれる姿勢は、外見だけでなく、筋肉や内臓にとっても効率的で疲れにくい構造となっているのです。

骨盤の前後傾斜を改善するには？

日常生活で意識したいポイント
・デスクワーク時は、腰にクッションを当てるなどして骨盤を立てた姿勢をサポート
・スマートフォンを見る際は顔を下げすぎず、首の位置を意識する
・ヨガやストレッチで、骨盤周辺の筋肉（腸腰筋・腹筋・臀筋）を鍛える
・ヒール靴を控える、または履く頻度を調整する

【まとめ】壁を活用した骨盤チェックで、理想的な姿勢を手に入れよう

骨盤の前後の傾斜は、外見の姿勢・体の不調・太りやすさ・疲労感に直結します。

✅ 壁を背にして5箇所が自然に壁に接触するかチェック
✅ 浮いている箇所があれば、骨盤の前傾・後傾の可能性あり
✅ 背中の丸まり・腰の反り・首の前傾の要因は、骨盤にあるかも
✅ 姿勢を整えることで、外見も体調も大きく改善！

手軽に実践できるチェックだからこそ、定期的な自己確認と日常の意識づけが大切です。
まずは、今のあなたの骨盤がどのような状態かを知ることから始めてみてはいかがでしょうか？